
新NISAを始めるために必要な3ステップとは?
新NISAの制度は、理解すればするほど魅力的に見えてきます。
でも実際に始めるとなると、「何から手をつければいいの?」と戸惑ってしまう人も多いはず。
そんな方のために、ここでは新NISAスタートまでの基本ステップを3段階で整理してご紹介します👇
ステップ①|NISA制度の基本をおさらいしよう
まず大前提として、新NISAとはどんな制度なのか?を軽くおさらいしましょう。
- 年間最大360万円まで投資できて、その運用益が非課税になる制度
- 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2階建て構造
- 非課税期間はなんと“無期限”
- 株式・投資信託・ETFなど、投資できる対象は幅広い
つまり、長期で資産を育てたい人にとって、これ以上ない優遇制度です。
ただし、非課税で運用するには「NISA専用の証券口座」が必要です。
次のステップから、実際の準備に入っていきましょう。
ステップ②|証券会社を選ぼう
NISA口座は、銀行ではなく“証券会社”に開設します。
現在、多くの人が利用しているのは「ネット証券(SBI証券や楽天証券など)」です。
ここで選ぶ証券会社は、今後の投資生活の“ホーム”となる場所。
取扱商品・手数料・使いやすさなどを比較して、自分に合った証券口座を選ぶのが大切です。
📌注意:NISA口座は1人1口座のみ!複数の金融機関では作れません。
ステップ③|NISA口座の申し込みをしよう
証券会社を決めたら、いよいよNISA口座の申し込みです。基本的な流れは以下の通りです。
- 証券会社のWebサイトから会員登録
- マイナンバーカード or 通知カード+本人確認書類のアップロード
- NISA口座の申し込みを行い、税務署の審査(通常1週間〜2週間)
- 承認されたら、非課税での投資がスタートできる!
🔍 ポイント:一般の証券口座とは異なり、“税務署の承認”が必要なので少し時間がかかります。
この3ステップさえ押さえておけば、誰でも安心して新NISAをスタートできるようになります。
次章では、この中でも最も迷いがちな証券会社の選び方を徹底解説していきます!
証券口座って何?新NISAには「専用の証券口座」が必要です
「証券口座ってそもそも何?」という疑問、投資初心者であれば一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
NISA制度を活用するためには、この“証券口座”の仕組みと役割をきちんと理解しておく必要があります。
ここでは、証券口座の基本的な機能と、新NISAとの関係について解説していきます。
NISA口座と通常の証券口座の違い
まず知っておきたいのが、「NISA口座」と「通常の証券口座」は別物であるということ。
項目 | 通常の証券口座 | NISA口座 |
---|---|---|
税金の扱い | 利益に20.315%の税金がかかる | 運用益・配当に税金がかからない(非課税) |
利用目的 | 一般的な株式・投資信託の売買 | 国が用意した資産形成支援制度 |
口座数制限 | 何社でも作れる | 1人1口座のみ(重複不可) |
利用制限 | 特になし | 年間投資額や対象商品に制限あり |
つまり、通常の証券口座は「自由な投資」、NISA口座は「税制優遇を受けられる特別な口座」という位置づけです。
NISAで投資するには、まずこの“NISA専用の口座”を証券会社で開設することが前提になります。
1人1口座ルールの注意点(金融機関は1社のみ)
NISA口座は、「1人につき1つの金融機関でしか持てない」というルールがあります。
これを「1人1口座ルール」と呼びます。
たとえば:
SBI証券でNISA口座を開設している人は、楽天証券やマネックス証券などでNISA口座を同時には作れないということ。
もちろん、「来年は違う証券会社に変更したい」という場合は可能ですが、その場合は年単位でしか変更できません。
✅ FPからのアドバイス
証券会社の選び直しは手続きも面倒なので、最初の選択が非常に重要です。
迷っている場合は、次章で紹介する「比較ポイント」と「おすすめ3社」をしっかり読んでから決めるのがおすすめです!
ここまでで、NISA専用口座の基礎知識と注意点が明確になったと思います。次章では、いよいよ証券会社選びに入っていきます!
どの証券会社を選べばいい?比較のポイント5つ
新NISAを始めるにあたって、最初に立ちはだかるのが「どの証券会社で口座を開くか?」という悩み。
実際、今はネット証券を中心に多数の選択肢があり、初心者にとっては迷ってしまいがちです。
ここでは、「これだけ見ればOK!」という5つの選定ポイントをお伝えします👇
✅ 証券会社選びの前に知っておきたい👇
👉 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違いをわかりやすく解説
① 取扱商品の豊富さ(投資信託・ETFなど)
証券会社によって、取り扱っている投資信託やETFの銘柄数が異なります。
特につみたて投資枠では、金融庁が認定した対象商品の中から選ぶ必要があるため、「どのファンドが揃っているか」は非常に重要です。
- ✅ eMAXIS Slimシリーズなど人気商品が網羅されているか?
- ✅ 米国株ETF(VOO、VTI、HDVなど)が買えるか?
- ✅ 成長投資枠でも魅力的な個別株が取引できるか?
商品数の豊富さは、選択肢の広さ=投資の自由度に直結します。
② 手数料や信託報酬の安さ
長期投資では、手数料の差が将来のリターンに大きく影響します。
証券会社ごとに「売買手数料」や「信託報酬」が異なるため、なるべく低コストな会社を選びましょう。
- ✅ 投資信託の信託報酬は年0.1〜0.3%台が理想
- ✅ ETFの取引手数料が無料 or 最小限
- ✅ クレカ積立時の還元率(楽天:1%など)も見逃せない!
③ 積立設定の柔軟性(クレカ積立・ポイント対応など)
最近では、毎月の積立設定に「クレジットカード払い」や「ポイント投資」が使える証券会社も増えています。
- ✅ クレカ積立ならポイントが貯まって一石二鳥
- ✅ 楽天ポイント・Vポイントなどでの投資も可能
- ✅ 自動積立設定のUIが直感的に使いやすいか?
この「積立のしやすさ」は、継続投資における大きなモチベーションになります。
④ UI/UXの使いやすさ(スマホアプリ、PC画面)
初心者にとって、アプリやWeb画面の使いやすさは死活問題。
見やすさ、操作のしやすさ、注文までの分かりやすさなど、実際に触ってみて「自分に合うか?」を見極めるのがベストです。
- ✅ アプリで残高確認や積立状況がひと目で分かる
- ✅ 注文操作が迷わずできる(ナビゲーションが親切)
- ✅ FAQや初心者ガイドが充実している
⑤ サポート体制(初心者サポート/セミナーなど)
初めて証券口座を開設する人にとって、サポート体制はとても大切です。
- ✅ 電話・チャットサポートの充実度
- ✅ 初心者向けの無料セミナーや動画講座
- ✅ よくある質問がしっかり解説されているか
特に、わからないことをすぐに聞ける環境が整っていると、安心して投資を始めることができます。
💡まとめ
証券口座は「一度作ると長く使うもの」。だからこそ、自分の投資スタイルに合った会社を選ぶことが大切なんです。
初心者に人気の証券会社3選【2025年最新版】
「結局どこでNISA口座を作ればいいの?」と迷っている方に向けて、ここでは新NISAとの相性がよく、かつ初心者にもやさしいネット証券3社をご紹介します。
どの会社も甲乙つけがたい優良企業ですが、それぞれに個性と強みがあります👇
楽天証券|楽天ポイントが貯まる&使える、UIもシンプルで安心
楽天経済圏ユーザーにとっては鉄板の選択肢。
楽天ポイントを使って投資できる点や、クレジットカード積立で1%のポイント還元が受けられるのは大きな魅力です。
- 📱 スマホアプリ「iSPEED」が使いやすく、初心者でも直感的に操作可能
- 💳 楽天カード×楽天証券の組み合わせで最大月5万円まで積立可能
- 📊 投資信託の検索・比較機能も充実していて安心
FP目線コメント:「“貯める×増やす”を自然に組み合わせたい人には最適!」
SBI証券|業界最大級の取扱数&信託報酬の安さが魅力
ネット証券のシェアNo.1を誇るSBI証券は、投資信託・ETF・国内外株の品揃えが圧倒的。
- ✅ つみたてNISA対象商品のラインナップが超豊富
- ✅ Tポイント、Vポイント投資にも対応
- ✅ 高評価ファンドのランキングやテーマ別の選定がしやすい
また、グループ企業との連携も強化されており、住信SBIネット銀行との連携で資金移動もスムーズ。
💡FP目線コメント
「商品数とコストで選ぶなら、まずはSBI証券で間違いなし」
マネックス証券|米国株や分析ツールに強い!成長投資枠に最適
「分析しながら投資したい」「米国株にも挑戦したい」という中〜上級志向の初心者におすすめなのがマネックス証券。
- 🗽 米国株の取扱銘柄が豊富(約6,000銘柄)
- 📈 マネックス独自の分析ツール「銘柄スカウター」は神ツールレベル
- 📚 投資教育コンテンツやメルマガも充実していて学びながら成長できる
成長投資枠で個別株にもチャレンジしたい人には、頼れるパートナーになりそうです。
💡FP目線コメント
「“勉強しながら投資したい派”には非常にフィットします」
💡まとめ:自分に合った証券会社を選ぶコツ
- ポイントやUI重視 → 楽天証券
- 商品数と手数料重視 → SBI証券
- 分析機能&米国株志向 → マネックス証券
どこで開設しても「新NISAの制度」は使えますが、どんな環境で続けたいかを軸に選ぶのが、失敗しないコツです。
✅ あわせて読みたい👇
👉 2025年版】NISA口座はどこで開設すべき?人気証券会社を徹底比較!
実際のNISA口座開設の流れをステップ解説
ここでは、証券会社でNISA口座を開設する具体的な手順を、初心者にもわかりやすくステップ形式でご紹介します。
多くのネット証券で、口座開設はスマホ1つで完結できます。
ただし、「NISA口座」は通常の証券口座とは異なり、税務署の確認プロセスがあるため、数日〜1週間ほどの猶予が必要です。
ステップ1|証券会社のWebサイトから申し込み開始
まずは、開設したい証券会社(例:SBI証券・楽天証券など)の公式サイトにアクセスし、「口座開設はこちら」などのボタンから申し込みを開始します。
- 名前、住所、電話番号、メールアドレスなどを入力
- メール認証で仮登録が完了
ステップ2|本人確認書類の提出(オンラインでOK)
次に、本人確認書類の提出を行います。
ほとんどの証券会社で、スマホで撮影→アップロードするだけで完結します。
必要書類(いずれか) | 備考 |
---|---|
マイナンバーカード | これ1枚でOK(表裏) |
通知カード+本人確認書類(免許証など) | 組み合わせで提出可 |
💡 マイナンバーカードを持っていれば一番スムーズ!
ステップ3|NISA口座を申し込む(書類選択)
口座開設フォームの途中で「NISA口座を同時に申し込みますか?」と聞かれる項目があります。
ここで必ず「新NISA口座を申し込む」を選択してください。
また、既に他社でNISA口座を持っていた場合は、「金融機関変更手続き(勘定廃止)」が必要になります。
ステップ4|税務署によるNISA口座の確認・承認(約1〜2週間)
ここが通常の証券口座と大きく異なるポイントです。
NISA口座は国の制度を使うため、税務署の承認が必要になります。
- 審査期間:通常5〜10営業日(最大2週間)
- この間はNISA投資枠を利用できません(準備のみ可)
ステップ5|口座開設完了通知が届いたら、投資スタート!
税務署の承認が下りると、証券会社から「NISA口座開設完了」の通知が届きます(メールまたは郵送)。
この時点で初めて、新NISAの非課税枠で投資を始められる状態になります。
🟢 初回入金 → 投資信託の購入 → 自動積立設定までスムーズに移行できるので、事前に商品を比較しておくと◎
✅ まとめ:申込から利用開始までは「最短2週間」かかる
ステップ | 所要日数の目安 |
---|---|
①〜③申込・本人確認 | 即日〜1日 |
④税務署確認 | 5〜10営業日 |
⑤口座開設完了 | 約2週間で投資スタート可 |
これで、証券会社での新NISA口座開設の流れがばっちり分かったはずです!
次の章では、口座開設後の初期設定で失敗しないためのポイントを解説していきます。
口座開設後の注意点&初期設定のポイント
「NISA口座が開設できた!さあ、これから投資だ!」
…と気持ちが高まるタイミングですが、スタート時こそ慎重さが必要です。
ここでは、口座開設後にまずやるべき「初期設定」と「注意すべき落とし穴」をご紹介します。
クレジットカード積立の設定方法
多くの証券会社では、クレジットカードを使った積立投資が可能です。
特に楽天証券やSBI証券では、ポイント還元も受けられるため利用者が急増中!
📌 手順の例(楽天証券の場合)
- マイページにログイン
- 「投信積立」→「クレジットカード積立を設定」
- カード情報を登録(楽天カード)
- 積立金額とファンドを選び、完了!
✅ 月5万円まで積立可能。還元率は楽天1%、SBIは最大0.5%
積立忘れを防げて、自動で投資が続けられるという意味でも、クレカ積立は非常に便利です。
✅ あわせて読みたい👇
👉 【2025年版】ポイント投資 vs クレカ積立|新NISA積立方法比較
自動積立シミュレーションの使い方
証券会社によっては、「毎月◯円積み立てたら将来どうなるか?」を視覚的に確認できるツールがあります。
たとえば・・
- 初期投資:0円
- 毎月積立:30,000円
- 想定利回り:年4%
→ 20年後に約1,095万円(元本720万+利益375万)
🔍 SBI証券「積立シミュレーター」や楽天証券「かんたん投資診断」などが使いやすいです。
目標金額を“見える化”することで、継続モチベーションも上がります。
最初に購入する商品は慎重に選ぶ
口座を開設したばかりの時期は、「早く投資したい!」という気持ちが強くなります。
ですが、焦ってよく知らない商品を購入してしまうのは、ありがちな失敗のひとつ。
✅ 最初におすすめなのは…
・eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
・SBI・VシリーズのS&P500連動型ファンド
・セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
初心者向けの王道インデックスファンドからスタートするのが安全です。
いずれも「分散」「低コスト」「長期向き」の三拍子がそろった優秀な商品です。
💡 FPからのひとこと
投資の第一歩は“商品選び”ですが、それ以上に大切なのは“自分の目的を明確にすること”。
教育費?老後資金?まずは目的を意識して、商品を絞るようにしましょう。
👉 どの投資信託を選ぶか悩んだら、こちらのランキング記事もぜひ参考にしてください👇
➡ [初心者におすすめのつみたて投資信託ランキング2025年版]
✅ あわせて読みたい👇
👉 投資信託とETFの違いを完全ガイド
👉 【2025年版】新NISA成長投資枠で買いたいおすすめ銘柄&ETF徹底比較
まとめ|新NISAは「早く始めた人」が有利になる制度です
新NISAは、投資初心者にとっても非常に心強い制度です。最大のメリットは、非課税で投資を続けられること。
そしてその恩恵は、「早く始めた人ほど大きくなる」という特徴があります。
✅ 新NISA制度の魅力をおさらい
- 年間360万円の非課税投資枠(つみたて120万+成長投資240万)
- 非課税期間は無期限で、長期保有に最適
- ネット証券なら、スマホ1つで口座開設&積立設定が可能
- 商品選びの幅も広く、自分に合ったスタイルで始められる
📊 実は、1年始めるのが遅れると大きな差に…
たとえば、年利4%で月3万円積立を行った場合👇
投資期間 | 積立元本 | 資産額(年利4%) |
---|---|---|
20年 | 720万円 | 約1,095万円 |
19年 | 684万円 | 約1,011万円 |
18年 | 648万円 | 約930万円 |
→ 1年始めるのが遅れただけで、約80万円以上の差が生まれることも。
🚀 最初の一歩を踏み出すのは「今が一番若い日」
投資は“難しい”と思われがちですが、新NISAは「小さく、でも確実に始める」ための制度として、非常に優れています。
✅ 金額は少なくてもOK。
✅ 最初に買う商品は1つでもOK。
✅ とにかく「口座開設」して「積立設定」をするだけで大きな一歩。
未来の安心は、今日の行動から生まれます。
🎯 行動を後押しする一言
迷っている今こそ、始めどき。
投資の知識は、始めたあとに自然と身につきます。
ぜひ、あなたも新NISAで「未来に強い自分づくり」を始めてみてください!