
投資信託ってなに?初心者がまず知っておくべき基本
「投資信託って言葉は聞いたことあるけど、仕組みがよくわからない…」そんな方のために、ここではつみたてNISAの主役=投資信託について、できるだけやさしく・イメージしやすく解説していきます。
株と投資信託の違いとは?
まず、投資信託を語る前に「株との違い」を押さえておきましょう。
比較項目 | 株式 | 投資信託 |
---|---|---|
購入対象 | 1社の株(例:トヨタ自動車) | 複数の株・債券などの“詰め合わせ |
運用者 | 自分自身 | プロのファンドマネージャー |
リスク | 特定企業の業績次第 | 分散されて比較的安定 |
管理手間 | 売買や情報収集が必要 | 基本は“おまかせ”運用 |
✅ つまり、投資信託は「みんなでお金を出し合って、プロに運用してもらう仕組み」です。
なぜつみたてNISAで投資信託が選ばれるのか?
つみたてNISAでは、個別株ではなく投資信託(またはETF)しか選べません。
これは、投資初心者でも安心して資産形成できるようにするためです。
つみたてNISAで選ばれる投資信託には以下の特徴があります👇
- ✅ 金融庁が基準を設けて選別している(約250本のみ)
- ✅ 手数料が安い
- ✅ 長期運用に向いている
- ✅ シンプルで分かりやすい運用方針
💬 一言でいうと:「つみたてNISAで買える投資信託=“初心者に優しい優等生”」
👉 なお、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」では選べる商品が異なります。
どちらの枠をどう使い分けるべきかは、こちらの記事で詳しく解説しています👇
[つみたてNISAと成長投資枠の違いをFPが徹底解説!]
インデックスファンドとアクティブファンドの違い
投資信託は大きく分けて2種類あります👇
インデックスファンド(受け身型)
- 市場の平均(例:日経平均やS&P500)に連動する運用
- 手数料が低く、堅実に資産を増やすのに向いている
- つみたてNISAの主流タイプ
アクティブファンド(攻め型)
- ファンドマネージャーが独自戦略で「市場平均を上回る運用」を目指す
- 手数料はやや高め
- 成績が良ければ大きなリターンも狙えるが、波がある
✅ 初心者にはまずインデックスファンドを中心に選ぶのが無難です。
まとめ|投資信託は“少額・分散・自動”が揃った初心者向けの投資商品
- ✅ 株とは違い、少額でプロにおまかせできる
- ✅ 分散投資だからリスクが抑えられる
- ✅ つみたてNISAでは“安心設計”の商品しか選べない
✅ あわせて読みたい👇
👉 新NISAで迷わない!投資信託とETFの違いを完全ガイド気証券会社を徹底比較!
投資信託を選ぶときの3つの基準
投資信託は数百種類以上あり、どれも魅力的に見えて迷ってしまいますよね。
でも大丈夫。投資初心者でもブレずに選べる、「3つの視点」をおさえておけばOKです。
① 手数料(信託報酬)が安いか?
投資信託は、保有している間ずっと「信託報酬」という運用手数料がかかります。
たとえば…
ファンド名 | 信託報酬(年率) | 20年間の影響額(100万円投資) |
---|---|---|
Aファンド | 0.1% | 約20,000円程度のコスト |
Bファンド | 1.0% | 約200,000円以上のコストに! |
✅ 長期投資では「手数料が安いファンドほど有利」と覚えておきましょう。
つみたてNISAで人気のインデックスファンドは、信託報酬が0.1~0.2%台のものが多く、非常にコストパフォーマンスが良いのが特徴です。
② 運用実績・純資産がしっかりしているか?
投資信託は、長く安定して運用されていることも重要なポイントです。
チェックポイント | 理由 |
---|---|
純資産総額が多い(100億円以上) | 人気があり、安定運用されている証拠 |
設定日が古い(5年以上) | 長期間にわたる実績がある |
過去の運用成績が堅調 | 市場に合わせた適切な運用がされている可能性が高い |
初心者向けのファンドは、「多くの人に選ばれていること=安心材料」といえます。
③ リスク分散がされているか?
投資信託の大きな強みは、「ひとつ買うだけで分散投資ができること」です。
ただし、中には特定の国や業種に偏っている商品もあります。
例:
- 全世界に投資 → 分散度が高くて安定
- 米国集中 → 成長力は高いが為替や経済の影響を受けやすい
- 新興国特化 → ハイリスク・ハイリターン
基本的には、初心者は「全世界株式型」や「先進国株式型」など、広く分散された商品を選ぶのがおすすめです。
📌 まとめ|“安い・安定・分散”が投資信託選びの3原則
- ✅ 手数料が安いものを選ぶ
- ✅ 実績があり純資産が多いファンドを選ぶ
- ✅ 分散されているファンドを選ぶ
✅ あわせて読みたい👇
初心者におすすめ!つみたて投資信託ランキング【2025年版】
「投資信託ってたくさんあって、どれを選べばいいの?」そんな方のために、ここでは【手数料の安さ・運用実績・分散性】を基準に、初心者にもやさしい人気ファンドを5つ厳選しました。
いずれも新NISAのつみたて投資枠で選ばれている優良ファンドです👇
📊 つみたて投資信託ランキング【2025年版】
順位 | ファンド名 | 信託報酬(年率 | 特徴・ポイント |
---|---|---|---|
1位 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 約0.05775% | 1本で全世界に分散投資/王道ファンド |
2位 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 約0.0938% | 米国S&P500に投資/米国成長に期待 |
3位 | 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド | 約0.05775% | 楽天証券の新定番/全世界カバー型 |
4位 | たわらノーロード 先進国株式 | 約0.1023% | 日本を除く先進国に分散/低コスト |
5位 | ニッセイ外国株式インデックスファンド | 約0.1023% | 実績豊富なロングセラーファンド |
🔍 各ファンドの特徴をもう少し詳しく!
🥇 第1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
「これ1本でOK」と言われるほどの人気。日本を含む全世界の株式に分散投資できるファンドです。
信託報酬も最安水準で、長期積立に最適。初心者だけでなく上級者からも支持されています。
📌 こんな人におすすめ:
→ 分散重視・1本で完結したい人
🥈 第2位:SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
米国株式の代表指数「S&P500」に連動するファンド。
AppleやGoogleなど世界的企業が名を連ねる米国市場の成長を取り込めるのが魅力です。
📌 こんな人におすすめ:
→ 米国経済に期待する人/人気の米国株式に絞りたい人
🥉 第3位:楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
楽天証券が提供する全世界株式ファンドで、eMAXIS Slimと同様の投資対象を持ちます。
楽天ポイントを使った投資にも対応しており、楽天経済圏ユーザーに人気です。
📌 こんな人におすすめ:
→ 楽天証券ユーザー/全世界に幅広く投資したい人
第4位:たわらノーロード 先進国株式
先進国(日本を除く)に厳選投資したインデックスファンド。
特に欧米企業への分散がしっかり効いており、信託報酬も安くバランスが良いです。
📌 こんな人におすすめ:
→ 新興国リスクを避けたい人/欧米中心の安定投資をしたい人
第5位:ニッセイ外国株式インデックスファンド
長年の運用実績があり、安定感のあるファンド。
初心者にも安心な「投資信託の定番」として根強い人気を誇ります。
📌 こんな人におすすめ:
→ はじめての投資で実績を重視したい人
🧭 迷ったら「オールカントリー」から始めよう
どれも優秀なファンドですが、最初の1本として特におすすめなのは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。
理由はシンプル。全世界に自動で分散され、手数料も安く、何より“ほったらかし”投資に向いているからです。
✅ 投資信託は「継続すること」が成功のカギ。
無理なく、わかりやすく続けられる1本を選びましょう!
ファンドの違いを比較してみよう|自分に合った1本を見つけるには?
先ほど紹介したファンドはどれも優秀ですが、それぞれに「特徴」と「向いている人」があります。
ここでは、初心者が比較しやすいポイントをもとに、代表的なファンドを比べてみましょう。
📊 比較表:人気ファンドの違いをチェック!
ファンド名 | 投資対象 | 信託報酬 | 分散度 | 向いている人 |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー | 全世界(日本含む) | 約0.05775% | ◎ | バランス重視派 |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 米国S&P500 | 約0.0938% | ◯ | 米国集中で成長狙い |
楽天・オールカントリー | 全世界(日本含む) | 約0.05775% | ◎ | 楽天ユーザー向け |
たわらノーロード 先進国株式 | 先進国(日本除く) | 約0.1023% | ◯ | 新興国リスクを避けたい |
ニッセイ外国株式インデックス | 先進国中心 | 約0.1023% | ◯ | 実績重視派 |
✅ 投資初心者が比較で見るべき3つの視点
1. 投資対象の広さ=リスクと安定感のバランス
- 全世界型:1本で世界中に投資できるのでリスクが分散されやすい
- 米国型:成長力は高いが、経済動向や為替の影響を受けやすい
2. 信託報酬=見えにくい「コスト」に注意
- 年0.05%と年1.0%では、20年後に大きな差が出る
- つみたて投資は「少ないコストで続けやすいもの」を選ぶのが鉄則
3. 自分のスタイルに合っているか?
- 迷ったら全世界型のeMAXIS Slim
- 米国株が好きな人はS&P500系
- 過去の実績で選びたいならニッセイやたわらも候補に
新NISAの「つみたて投資枠」を上手に使うコツ
新NISAでは、つみたて投資枠として【年間120万円(毎月10万円)】まで非課税で投資が可能です。
この枠を最大限に活かすための考え方も押さえておきましょう。
あわせて読みたい💡
👉 「まだNISA口座を開設していない…」という方は[新NISAの始め方完全ガイド|証券口座の選び方と開設手順]もチェック!
💡 ポイント①:無理せず「続けられる金額」で始める
毎月10万円までは非課税枠ですが、最初から無理をする必要はありません。
月1万円でも月3万円でも、自分の家計に合った金額でコツコツ積み立てることが重要です。
📌 「続けること」が最大の武器です。
💡 ポイント②:つみたて設定は“自動化”が最強
証券会社のつみたて設定を使えば、一度設定すればあとは“ほったらかし”でOK。
忙しい人でも忘れず継続できるので、心理的なストレスも少なくて済みます。
💡 ポイント③:1本集中?複数分散?どちらでもOK
- 「オールカントリー1本集中」でも◎
- 「S&P500+全世界+債券」など、2〜3本の組み合わせもアリ
📌 迷ったら「1本から始めて、慣れてきたら追加」で大丈夫です。
まとめ|あなたに合った“1本”を見つけて、つみたて開始!
- ✅ 比較の視点を持つと、ファンド選びがグッとラクになる
- ✅ 信託報酬や投資対象、実績で自分に合うファンドを選ぼう
- ✅ 新NISAの非課税枠は「早く始めて、長く続ける」が最大のメリット!
✅ あわせて読みたい👇
👉 【2025年版】新NISA成長投資枠で買いたいおすすめ銘柄&ETF徹底比較
まとめ|迷ったらこの投信から始めよう!
ここまで、つみたてNISAにおすすめの投資信託や選び方のポイントを紹介してきました。
「たくさんあって悩む…」という初心者の方でも、だんだん選ぶイメージがつかめてきたのではないでしょうか?
とはいえ、最初の1本を選ぶときには「やっぱりこれで大丈夫かな…?」と不安になるもの。
そんな時は、次のような選び方で“最初の一歩”を踏み出してみてください👇
✅ 優柔不断さんにおすすめ:「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
- 投資先が広く分散されていて安定感あり
- 信託報酬も最安水準
- 迷ったらコレ1本でもOK!
📌 世界中にまるっと投資=リスク分散+成長期待のバランスが最高
✅ 米国推しのあなたに:「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」
- 米国企業の成長力に期待したい人向け
- 手数料も割安で人気急上昇中
- テック株やグロース株が好きな方にも◎
📌 米国市場に自信があるなら、これ1本で攻めの姿勢!
✅ 実績重視タイプに:「ニッセイ外国株式インデックスファンド」
- 長く愛されている安心ファンド
- 実績がしっかりしていて初心者でも選びやすい
- 知名度・運用力ともに高水準
📌 “定番で安定”を求める人にちょうどいい選択肢です。
💬 FPのひとこと:
投資は「最初の一歩」がいちばん悩ましいもの。
でも、完璧なファンドを選ぶ必要はありません。
大事なのは「自分で選んだ1本」を信じて、コツコツ積み立てを続けること。
新NISAでは非課税での資産形成という大きなメリットがあるからこそ、早く始めて・長く続けるだけで、将来の大きな安心につながります。
🏁 おわりに:今こそ、「将来の自分」に投資を始めよう
新NISAのスタートで、これから投資を始める人がどんどん増えています。
あなたもこのタイミングで、「つみたて投資」というシンプルかつ効果的な方法で一歩を踏み出してみませんか?
💡 迷っているなら、とりあえず月1万円からでもOK。未来の自分が「始めておいてよかった」と思える日が、きっと来ますよ。